10代~30代の性のお悩み
- HOME
- 10代~30代の性のお悩み
10代の悩み思春期を迎えたあなたに
10代には、その若さから特有の症状が現れます。成人女性と同じ身体つきをしていても、未成熟な部分がいろいろあるのです。
お母さんも同じかと思いきや、実は違っていたりします。
でも、それは当然。成熟した女性であり出産の経験を持つお母さんの身体は、10代とは違います。
10代で起こりやすい症状
月経が毎月違う(周期が狂いやすい、月経血の量が毎回違うなど)
10代はホルモンバランスが不安定な状態にあります。そのため、月経周期が安定していないのは当たり前のことです。月経血の量が急に増えても心配ありません。初経から2~3年は無排卵性の月経(量が少なく、痛みもあまりない)が続くことが多く、排卵が起こると月経血の量が急に増えることがあります。これは身体が成熟してきた証拠なんです。
月経痛がひどい
10代は月経痛が重い時期。毎月つらい思いをしている人も多いでしょう。10代の月経痛がなぜそれほどまでに重いのかというと、子宮口がまだ狭くて固く、月経血がなかなか押し出されないからなんです。月経時の子宮は、月経血を押し出そうとポンプのように収縮を繰り返します。この運動によって痛みが生じるのですが、子宮口が狭い10代は押し出そうとする収縮力が強く、痛みも強くなってしまうのです。
「赤ちゃんを産んだら急に月経痛が楽になった!」という話をよく聞きますが、これは子宮口が出産によって広がったからなんです。また、出産をしなくても子宮の成熟によって月経痛が軽くなることがあります。
20代・30代の悩み成熟してきた大人の女性に
20代・30代は、多くの女性が出産を経験する時期です。それだけに女性疾患のことが気になるという人も多いのではないでしょうか?
20代・30代は子宮筋腫、子宮がんなどの大きな病気にかかる可能性が出てくる時期です。
病気の早期発見のため、そして自分の身体を知るためにも、定期的な検診をしっかりと受けましょう。
「私は大丈夫!」と思っていても、この年代では何らかの症状が引き起こされていることが多いです。
産婦人科で診察を受け、大きな後悔をしないようにしましょう。
20代・30代で起こりやすい症状
不規則な生活から来る月経異常
社会に出た20代・30代の女性には、ストレスや不規則な生活、そして美容のための過度なダイエットなどによって月経異常を起こす例がよく見られます。特に過度なダイエットはとても危険です。急激な体重減少はホルモンバランスの乱れに繋がり、排卵が行われず、無月経を引き起こしてしまいます。その後、体重が元に戻っても、再び自然排卵が起きる可能性は低くなってしまうのです。
子宮内膜症
子宮内膜は、本来であれば子宮の内側にだけ存在する組織です。しかし、この子宮内膜組織が卵巣や卵管などで発生し、増殖してしまう現象が子宮内膜症です。20代後半からかかりやすくなり、10人にひとりは子宮内膜症であるともいわれています。強い月経痛、月経時以外の下腹部痛、レバーのような血の塊が出る、などの自覚症状が現れます。晩婚化、少子化によって月経が止まる妊娠期間が減り、また初経年齢の低さから、経験する月経回数が増加していることが患者の増加に繋がっています。
避妊について正しい知識を覚えましょう。
望まない妊娠と人工中絶。これは10代を中心に増加を続け、社会問題ともなっています。その原因として、避妊に対する意識の低さが挙げられています。以下には避妊の方法を紹介しています。20代以降の方々も、望まない妊娠を避けるため、避妊の方法を今一度確認してみてください。
コンドーム
薄いゴムなどでできている男性器に装着する袋。精子が女性の膣内に入ることを防ぐと同時に、性病の防止もできます。
ピル
産婦人科で処方される経口避妊薬です。ホルモンバランスを整えてくれるために、肌荒れなどが改善するという副効用もあるようです。頭痛や吐き気などの副作用もありますが、早くて2~3日、長くて1ヶ月程度で治まります。
IUD
子宮内に直接挿入する、ポリエチレン製の子宮内避妊用具です。一度挿入すれば2~3年に渡って避妊が可能です。
ペッサリー
子宮口に装着する、ゴム製の薄い膜状のものです。俗に女性のコンドームと呼ばれています。
殺精子剤
膣に入れる、クリーム、ゼリー状、錠剤、フィルム状などの形をしたものです。1時間くらいの避妊効果があります。